Furano
Sustainable Drama

市民、観光客と共創る世界に誇れる
持続可能な地域づくりの先進地へ

INTERVIEW

 

富良野市環境課
主幹 石出 訓義

-今年度からゼロカーボン担当として環境課に来られたとのことですが、これから力を入れていく取り組みが決まっていれば教えていただけないでしょうか?

まずは「ゼロカーボンとは何か?」を知って頂く必要があると思っています。
ゼロカーボンとは「人が生み出す二酸化炭素と森林が吸収する二酸化炭素をイコールにし、差し引きゼロにするということ」になります。他にも「脱炭素」や「カーボンニュートラル」という言い方がありますが同じ意味となります。要は私たちの日常生活の中から出している二酸化炭素というのを減らす、もしくは自然由来のエネルギーを活用して、これ以上空気中の二酸化炭素を増やさないという取り組みです。

富良野市は令和3年4月にゼロカーボンシティ宣言をしましたが、世界中でこの取り組みが進んでいます。
具体的な取り組みとしてはまだこれからになりますが、市長も「市民に広く周知し、必要なこととして認知してもらい、富良野市全体の取り組みとして進めていこう」という熱い想いを持っており、その実現に向け、取り組みを加速化させたいと思っています。

-やはりごみの分別やリサイクルに強い意識を持っている富良野市だからこそ、ゼロカーボンの取り組みにチャレンジしたのでしょうか?

そうですね。富良野市は30年以上前からごみのリサイクルを実施し、リサイクル率90%を達成している全国でも有数の先進的なリサイクル都市です。

このことはゼロカーボンを進めていくためにも親和性が高いことだと思っています。ごみを分け、それを資源とすることで新しい化石燃料を使わなくてもよくなります。こういった取り組みは富良野市が他のまちよりも、一歩先に進んでいることだと思います。今のこの高いポテンシャルをさらにもう一段ギアをあげるために進めていきたいと考えています。

-これから楽しみですね!是非これからチャレンジされることがあれば教えて頂けますでしょうか?

まずはどんなことをしたらゼロカーボンにつながるのか?ということを皆さんに知ってもらうために、アクションプランを作りたいと思っています。また来年度には皆さんに「やってみようかな?」と思うきっかけになるイベントも考えています。
まずは「私なりのゼロカーボンの取り組み」ということで、できるところからスタートして、皆さんに意識を持ってもらうところから始めていきたいです。
そして、目標の2050年までに、その輪を大きくしていきたいと思っています。

-輪を大きくするということは富良野市以外も巻き込むイメージでしょうか?

そうですね。やはりゼロカーボンというのは富良野市だけが取り組んだから達成できるものではなく、世界中の人たちが一緒に取り組まなければ意味がないと思います。

だからこそ、小さな田舎まちだったとしてもこれまで先進的な取り組みとしてリサイクルで頑張ってきたことをもう一歩進めて、市外の人から「富良野ってすごいね。進んでいるね。」と言ってもらえるような地域となることを目指したいです。
市民にとって、単に「二酸化炭素を減らすために負担が増えた」となるのではなく、それが当たり前の行動になり、誇りと思えるような取り組みにゼロカーボンをもっていきたいと考えています。