Furano
Sustainable Drama

市民、観光客と共創る世界に誇れる
持続可能な地域づくりの先進地へ

SUSTAINABLE SCENE01 CUT03

生ゴミ等を独自技術で堆肥化して
リサイクル

生ゴミから堆肥を

昭和50年代までの富良野市のごみ処理は当時一般的であった山間部の地形を利用する埋立処分のみであり、生ごみを含めたすべてのごみを地中に埋めていました。
しかし、郊外とはいえ、埋立処分場の周辺は悪臭や汚水による環境汚染、ハエ等による衛生問題、更にはカラスや野犬、ネズミによる埋立処分場周辺の農作物や家畜への被害が続発し、市内のごみ集積場でも野良犬、カラス等によるごみの散乱が見受けられ、混合ごみに起因する環境問題は拡大する一方でした。
このような中、発想を転換し、厄介物の「生ごみ」を堆肥化し、基幹産業の農業の土づくりに役立て、併せて地域の衛生問題や景観を回復させるという一石三鳥の取組みが富良野市のごみ分別リサイクルの始まりである。
富良野市を含めた圏域町村が共同で始めたリサイクルプロジェクト。
平成15年から取り組みをはじめ、「富良野地区環境衛生センター」にて生ゴミやし尿から有機肥料を生産している。
令和3年度には345トンもの肥料を生産し、農業や家庭菜園等の肥料として再利用されている。

>>環境衛生センター内部

堆肥化までの流れ

1.資源回収ステーションから回収された生ゴミは当施設に持ち込まれます。

2.持ち込まれた生ゴミは破砕機で粉砕の後、貯留ホッパへ。肥料にするための他材料と混合機で混合し、一次発酵設備で処理します。

3.一次発酵後は二次発酵設備に送られ、攪拌機で適度に切り返しを行うことでさらに発酵、有機物分解を進め、堆肥を安定化させます。

4.二次発酵後は不適物を除去し、熟成庫で熟成過程を経て、製品堆肥として出荷されます。生ゴミが入ってきてから約2週間で出荷することができます。

新たな循環とこれから

こうして、生ゴミという本来捨てざるを得ないものを利用可能なものへ。
全国的に見ても珍しいこのサスティナブルな仕組みをしっかりと見える化をして観光客の方々にも理解をして共に作り上げるサスティナブルが次のミッションです。